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臓器の模型

前立腺がん

検診後の説明

男性のがんの罹患数で一番多いのが前立腺がん(17%)です(2021年時点)。次いで胃がん(16%)、大腸がん(15%)の順となっています。毎年10万人が新たに診断されており、診断される患者さんの数も増えてきています。比較的進行が遅いイメージがあるかとは思いますが、中には急激に進行する場合もあります。そのため、早期発見が大切になってきます。

前立腺がんとは

前立腺がんは、前立腺肥大症とともに、中高年の男性において注意すべき前立腺の病気のひとつです。前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。

前立腺がんは主に外腺(辺縁領域)に発生します。ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえます。しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることがあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります。

【症状】

早期の前立腺がんには、がん特有の症状はありません。がんが進行すると、尿がでにくい、排尿時に痛みを伴う、尿や精液に血が混じる、などの症状がみられることがあります。さらに進行すると、がんが臀部と腰の骨を中心としたほかの部位にまで転移します。骨に転移した場合には、骨痛があらわれることがあります。

前立腺がんの検査

【PSA検査】

前立腺がんの腫瘍マーカーがPSA(前立腺特異抗原)です。これは採血で検査ができ、値が高ければがんの可能性が出てきます。基準値は4.0ng/ml以下ですが、前立腺に炎症があったり、前立腺肥大症がある場合も高値とことがあり、さらなる追加の検査が必要になります。

【超音波検査】

PSAが上がる要因の一つとして前立腺肥大症もあることから、その鑑別のためにも正確に前立腺体積を測定する必要があります。その際に有用なのが超音波検査であり、当院でも検査が可能です。

上記のスクリーニングから前立腺がんの可能性が高い場合には当院が連携している医療機関へもご紹介可能です。

男性更年期障害

男性更年期障害相談

男性ホルモンが年齢とともに低下することで様々症状が起こります。

倦怠感、頭重感、発汗方といった症状から、集中力が低下したり不眠といった精神的な症状も引き起こします。一般的には歳以降に起こることが多く、採血でテストステロンを測定することで男性更年期障害の可能性を調べることができます。

性感染症

医師に相談

性感染症とは、性行為により生じる感染症全般を意味します。

細菌、ウイルスなどが生殖器、口腔などに感染することで症状が現れます。症状の強さに男女差がある場合もあり、気が付かないうちに感染していることもあることから、気が付かない間に感染症をパートナーへ広げてしまったりすることもあることから、少しでも違和感、不安感がある場合にはご相談ください。早期に治療することで、短期間での根治が期待できるため「陰部がかゆい」「排尿時に違和感がある、痛みがある」「陰部に腫瘤や水泡がある」といった場合には早めの受診をおすすめします。

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